Lypo TOSA糖鎖情報館

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リポソーム化糖鎖栄養素

リポソーム(Lipo-Some) とは

Lipo は脂質、Some は細胞など小さな物質を表す際に使われる生物学用語です。リポソーム化には特徴的な二重構造をもつ「リン脂質」によって、超微細な球状のカプセルを形成します。壊れやすく不安定な成分をそのカプセルで包み込み、効率よく体内に摂り込むことができます。

 

リポソームの構造

リポソームで用いられるリン脂質は、水に馴染む親水部と油に馴染む疎水部を持っています。それぞれの部分が向き合い、図のような構造を作り出します。医薬品分野では、体内のデリバリーシステムとして活用されていましたが、近年、サプリメントや美容の分野でも注目されています。特に、ビタミンCやペプチド等の吸収効率を高めるために用いられており、糖鎖サプリメントでの応用が期待されています。

 

リポソームの吸収メカニズム

糖鎖サプリメントにおけるリポソームの役割

糖鎖や他の含有成分の水に対する溶解性を向上させる

糖鎖や他の含有成分を効果的に小腸上皮細胞やパイエル板に運ぶ

腸管免疫のゲートキーパーであるパイエル板吸収を向上させる

細胞膜の成分、リン脂質と糖鎖の融合による相乗効果が期待できる

POINT

パイエル板とは?

小腸の粘膜免疫として働いているのがパイエル板です。細菌やウイルスなどを免疫細胞の集まるパイエル板に誘導することで、免疫システムが作動し、私たちの身体を護ります。

 

糖鎖とリン脂質の相乗効果

糖鎖がキャッチした情報の善悪を識別し、リン脂費が代謝の根幹を担います。2つが協力しあって免疫細胞、 神経細胞をはじめ全細胞が各々の情報を伝達し、健康バランスを保っています。これをホメオスタシスの原理と言います。

さらに糖鎖は私たちの身体を維持するために重要な働きをしています。 例えば免疫細胞の「白血球」は、血管壁の表面にある糖鎖を監視しながら血管中をパトロールします。糖鎖の形や性質に異常があることを検知すると免疫細胞を招集したり、侵入した外敵を攻撃します。

このことから、私たちが健康を維持するために糖鎖のもつ役割が大変重要であることがお解りいただけたと思います。しかし、いかに優れた糖鎖であっても、オールマイティではありません。情報をキャッチしたり、その情報を速やかに伝達したり、受け止めたりするためにはリン脂質との連携によって、その働きがよりスムーズになります。