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第六章 万病にマルチビタミンが効果的

-遺伝子内の設計図を組み替える-

病気を患うというのことは、いかなる病気であっても、ビタミンやミネラルのいくつかが不足していることは明らかです。しかも、病気にかかった身体のその部分(細胞)の多くが壊死します。

細胞が壊死しても、殆どの細胞は再生可能です。しかし、その病気が重症であったり、長期に亘って患っていたり、歳をとってから患ったりしますと、細胞がなかなか再生できなかったり、再生自体に時間がかかります。このような時にビタミンやミネラルは、緩急自在に細胞に働きかけ、傷を癒し、活力を与え、代謝機能を促進し、免疫力を高め、細胞の再生と病気の回復に大きな力を貸してくれます。

また、ビタミンやミネラルは、病気の細胞やウイルスに攻撃をしかけて、身体を病気から防禦するための様々な働きもします。

●子供の遺伝子内設計図

お父さん(A) ――― お母さん(B)

子供(A×B)
A×B=1+{2×3}+4=11

マサチューセッツ工科大学の利根川進教授は、免疫(抗体)のシステムを解明し、日本人で初のノーベル医学賞を受賞されました。これは異物(病原菌や有害物質)=抗原が体内に侵入してきますと、抗体という免疫物質ができ、次に抗原が侵入しても、抗体によって異物を排除またはそれらの影響を受けないようにすることが出来るわけです。しかし、最近は農薬や食品添加物など化学物質による多くの異物が体内に侵入するため、抗体を作り出す限度を超えてしまって(免疫力が低下)病気になってしまうケースが多くなっていると言われています。そうなりますと、細胞内の遺伝子の中にある設計図が組み替えられ、子孫に悪影響を及ぼしたり、体質が変わって、病気にかかりやすくなったりします。

●ところが…実際に生まれた子供

AB’=1+2+3+4=10
※11のはずが10ということは、何かが足りないということに…!

例えば、お父さん(A)とお母さん(B)との間に生まれてくる子供(AB)の遺伝子の設計図が〔A×B=1+{2×3}+4=11〕であったとします。ところが実際に生まれた子供(AB)の遺伝子の設計図が〔A×B=1+{2+3}+4=10〕になりました。答えは僅か11と10の違いですが、これは大変重要なことです。即ち、数式の一部において×が+に変化し、表面上の数字に変化はありませんが、答えが変ってしまったわけです。つまり、五体満足に生まれた状態の答えが11だとしますと、10で生まれた子供には何かが不足しているか、どこかに異常があることになります。仮に正常な分娩であったとしても、生まれた子供の脳や内臓が奇形であっては、生涯不幸を背負うことになります。最近、そのような子供が多く生まれる傾向にあることは、特に危惧するところです。

そこで、これらの予防措置として考えられることは、有益かつ有効なビタミンやミネラルを多く摂ることです。ホルモンの分泌を促したり、バランスをとるのもビタミンですし、ガンの因子になりやすいものや有害物質を攻撃したり排除するのもビタミンやミネラルの働きです。

また、体質改善に最も必要なものも、ビタミンやミネラルであると同時に、あらゆる病気の治療に欠かすことのできない必須の栄養素でもあります。

平素からビタミンやミネラルをバランス良く摂取しておりますと、免疫力が高まり、病気にかかりにくくなります。体質改善や不健康な遺伝子内の設計図を健全な設計図に矯正するのもビタミンやミネラルの働きです。

【活性酸素とマルチビタミン】

酸素は生命の維持には不可欠なものです。しかし、その酸素が活性化するとガンをはじめとする様々な疾病や老化と関わりを持ち、生命の危険にさらされます。ところが、SOD(酵素)なるものが体内に十分備わっていれば、この活性酸素を抑制または消去してくれます。そこで「SOD消去活性」なるものが多く販売されるようになりました。

しかし、これらの食品を公的な分析機関において「SOD消去活性」を分析検査してみますと、意外にもそのレベルの低いものや、全くその能力のないものまでが沢山見つかったのです。逆に私が全く期待していなかったF社輸入のマルチビタミンのSOD消去活性は23,000(2.3×10000単位/g)と大変高く、他を圧倒していました。マルチビタミンなら何でも、そのような結果が出るわけではありませんが、ビタミンやミネラルの種類が豊富で含有量も高く、バランスのとれているマルチビタミンならSOD効果があることの裏付け証明にもなります。