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間質性肺炎のマウスを用いた実験方法とは?

カテゴリー:

糖鎖

実験方法

まず、間質性肺炎を引き起こす物質であるブレオマイシンをマウスの肺に直接噴霧できる特殊な装置を用いて間質性肺炎モデルマウスを作ります。
間質性肺炎モデルマウスを構築するにあたって、試験の基礎となる部分で試行錯誤し、このモデルマウスを作り上げることに成功しました。結果として、再現性のある良好なモデルマウスを構築することができました。

このモデルマウスに無投与、リポソーム化していない糖鎖、リポソーム化糖鎖をそれぞれ8日間投与します。
その後、マウスから肺を摘出し肺組織を染色してから顕微鏡で状態がどうなっているかを観察します。

この摘出した肺組織からヒドロキシプロリンという肺組織化の指標となる物質を、物質定量することによって、線維化がどの程度起きているかこれを分析します。

顕微鏡で観察する定性的な見た目の度合いというものとは違う定量的な評価ができるもので、肺炎の改善度がこれを指標として分かることになります。

肺切片画像と染色面積

陽性対照薬剤「シクロスポリン」がしっかりと効果がある。
きちんと間質性肺炎が起きており、それが改善できていることを示した結果(試験の妥当性を示す結果)。

リポソーム未処理糖鎖での試験結果。間質性肺炎が起こしたマウス群と比較して有意な改善が認められなかった。

リポソーム化糖鎖での試験結果。間質性肺炎を有意に改善した。