糖鎖とは、下記の8種類の単糖が鎖状に連なったものです。人間を構成している細胞の膜組織の表面に、産毛のような状態でくっついており、様々な情報をキャッチし、異物や細菌、ウイルスを識別したり、細胞間の情報伝達、細胞同士の認識、ホルモン作用、免疫反応、異物の排除など、生命機能の鍵 ともいうべき重要な働きをしています。
【8種類の糖鎖】
ガラクトース・マンノース・グルコース・フコース・N-アセチルノイラミン酸・N-アセチルガラクトサミン・N-アセチルグルコサミン・キシロース
(注)糖鎖を英語でSugar Chainと訳す人がいますが、これだとお砂糖の一種と間違えてしまいます。正しくは糖鎖栄養素ということで、「Glycoform」または「Glyconutrient」が良いと思います。
人間の身体は全て細胞でできており、その細胞同士が情報を伝達し交換し合っています。もし糖鎖 に、その情報の意味が通じないと、異常反応を起こします。つまり、異常反応が病気となって現れるわけです。もう少し端的に言えば、健康を維持できるか否かは、糖鎖が細胞の表面に十分あって、きちんと機能しているか否かでもあると言えます。
人間の身体を構築する60兆個全ての細胞の表面に、糖鎖がびっしりとついています。血液も細胞ですから糖鎖があり、血液型は糖鎖の成分構成の、ほんの僅かな違いで決まることが判っています。
【糖鎖栄養素の驚異的な効果】
糖鎖の研究は、アメリカや日本を中心に、急速に進んでおり、様々な臨床報告が次々となされています。現代人は環境の変化や化学物質の過剰摂取、ストレスなどによって糖鎖の数が30%以上も減少して、これが生活習慣病や難病発症の原因とも言われております。
しかし、糖鎖を摂ることで免疫機能が高まり、ガン、アルツハイマー、アレルギー、喘息、花粉症、膠原病、HIV、細菌感染、糖尿病、肝臓障害、精神疾患、代謝異常、ホルモン調整、ストレスの緩和等に大変有効であったとの報告が数多くなされています。
本来、誰でも健康を維持するために3つの生理的機能が備わっています。外部のストレスから身を護るための自己制御機能(自律神経系、内分泌系、免疫系)があり、異物や自己と他を認識する能力、傷を癒してくれる自己再生・自己修復機能があります。これらのいずれにも糖鎖が深く関わっているのです。
【第4の医療革命】
ポストゲノム…ということで、人間の全遺伝子情報の解読が終了し、次のターゲットは「糖鎖」にスポットライトがあてられています。つまり、これが現代医学の最先端の取り組みとなっているのです。アメリカの世界的権威とも言われている国立衛生研究所(NIH)の臨床試験によると、喘息患者100人を4つのグループに分けて実施した結果、糖鎖を摂取した患者の100%に改善効果が見られたことを発表しています。これはまさにワクチン、抗生物質、遺伝子療法に続く第4の医療革命と言えるでしょう。