細胞膜は、何でできているの?
細胞膜は「リン脂質」とよばれる小さな分子が集まって、隙間なく並んでいます。これが細胞膜の形づくる基として「脂質二重層」という膜状の構造です。そこに様々な機能をもったタンパク質が埋まっています。
リン脂質は、一つの分子の中に、水になじみやすい親水性と、油になじみやすい疎水性の両方をあわせもっています。これはリン脂質特有の性質です。リン脂質が不足すると細胞膜の構造が軟弱化します。
細胞膜の働きのまとめ
- ①細胞をウイルスなどの異物から守る
- ②酸素や栄養素の摂り込み、老廃物を排出する
- ③隣り合う細胞と情報交換を行う
ひとつひとつの細胞は人間と同じように呼吸をして、食事をし、排泄をし、休息や睡眠をとっています。だから細胞が、壊死して減少することを「老化現象」と言います。
細胞が生まれ変わるときに、細胞の中心にあるDNAやRNAが情報源として細胞分裂をしていきます。そのDNA情報の修復をするにも栄養が必要です。栄養を細胞内に摂り入れたり、不要なものを排出するのが「細胞膜」です。これを「選択的透過」と言うが、世界の化学者たちは細胞膜を「Gate Keeper(門番)」と呼び、その重要性をつよく訴えています。なぜなら細胞膜が弱っていたり、汚れていると、正常な細胞分裂ができないからです。