-ホルモンの代謝機能を促進する-
アメリカの男性の50パーセントは、かなり高度のインポテンツを経験し、10パーセントは慢性的なインポテンツに悩んでいるといいます。しかも、働き盛りの20代、30代、40代にそのようなケースが増えているといいます。
ウイルス性の感染症、心臓発作、糖尿病、低血糖症、腎臓病、肝臓病によるものや、タバコや酒の飲み過ぎなどが原因でインポテンツになったものは、正しい対処法で治療することができます。
例えば、腎臓障害で人工透析を受けていてインポテンツになるのは、亜鉛が欠乏するため、透析後に亜鉛のサプリメントを摂ると、正常なレベルまでポテンシーは戻ります。つまり、男性の性能力の維持に亜鉛は不可欠の栄養素であることが分ります。
人体の中で亜鉛は、生殖器(こうがん)に最も多く存在しています。前立腺の組織の2000分の17は亜鉛で、精液の500分の1は亜鉛だと言います。亜鉛源となる魚や卵やミルクなどの高たん白質食品が買えない貧困者の多い第3世界の国々の青少年のペニスは未熟なため、10代の男子で6歳程度のペニスしか持っていないという深刻な問題が起きているほどです。
一方、日本やアメリカなど豊かな先進諸国では、ファースト・フードの発達及び加工食品の急増で、パッケージに入った食品の多くが加工の過程で亜鉛を捨てているため、インポテンツが増えているとは、何と皮肉なことでしょう。
セクシーサプリメントとしては、既述の亜鉛の他にビタミンB群、C、E、K・リゾレシチンや高たん白質等を十分摂取することですが、何と言っても複合(マルチ)ビタミン・ミネラルを摂ることが、栄養面からもバランスの面からも不可欠です。セックスを強化するには、性ホルモンの代謝機能を高めなければなりませんが、そのホルモンを体内で合成するのにビタミンやミネラルの媒介がどうしても必要となってきま す。従って、ビタミンやミネラルの欠乏は、ホルモンの合成を阻害しますので、精神的、心理的に不安定要素が増し、インポテンツの原因ともなります。
頭を使えば使うほど、良くなるように、肉体(特に足腰)も使わないと筋萎縮症を起こして役立たなくなります。生殖器官といえども同じで、休ませてばかりいると無能になってしまいます。従って、歳をとったからといって、意識的にセックスの回数を控えめにするのは考えものです。歳をとってもセックスの回数がコンスタントにあると、強い性的興奮が脳を刺激するので、脳の若返りにも役立ちます。
健康的な性生活は長寿の秘訣でもあります。
健全なる肉体と、健全なる精神を持っている者なら、性的欲求は自然に、しかもコンスタントに起きてきます。セックスは健康のバロメーターでもあります。