
細胞の表面に産毛のように存在し、アンテナの働きをしている糖鎖。8種類の「単糖」が複雑に組み合わさって、構成されています。
健康づくりには欠かせない糖鎖ですが、加齢やストレス、病気などでだんだん減っていってしまうことがわかっており、材料となる8種類の単糖をサプリで摂ろうという目的で糖鎖サプリが販売されています。
そこで多くの方が不安に思われるのが「糖尿病の人も飲んでいいの?」という点です。
糖鎖サプリはお薬ではないので、基本的にどんな方でもお飲みいただけます。もちろん、糖尿病の方も同様です。これからも安心して選んでいただけるよう、その理由を「量」と「役割」、そして最新の研究で分かった「糖鎖と血糖値の関係」も踏まえながら、解説していきます。
そもそも単糖とは?
単糖とは、その名前の通り炭水化物に分類されます。わたしたちの主食である「白ご飯」は、単糖(ブドウ糖・グルコース)が集まって、多糖類(でんぷん)となったものです。食べ物は、わたしたちの身体の中で消化され、どんどん小さくなっていきます。単糖の代表としてあげられるのが、グルコースです。グルコースは消化吸収が速く、速やかに血糖値を上昇させる特徴があります。
食事と比較!サプリで摂れる糖はこんなに少ない
まず、食事(白ご飯)で摂れる量・サプリで摂れる量を比較すると、その差がわかります。サプリから摂れる糖の量はとても少なく、極端な食事制限をしていなければ、サプリを摂っても摂らなくても、全体の糖の量は大きく変わりません。

さらに具体的に見ていきましょう。1日あたりの糖質の目安量は、総エネルギー量の50~65%だと言われています。これを、活動量の少ない成人女性のエネルギー量(1800kcal)に置き換えて考えてみると…
- ・1食あたりの目安… 1800kcalを3食で割ると1食600kcal
- ・そのうちの糖質量…約60%(360kcal)とすると1食約90g
- ・主食の目安: ご飯茶碗1杯(約150g)で約55gの糖質なので、1食で1杯半~2杯程度
1日あたり、270gを糖質で摂ると仮定すると、サプリで摂る数gがいかに少ないかわかりやすいかと思います。
少量でも血糖が上がるのでは?その不安を解消!
代表的な単糖であるグルコースは、エネルギーをつくるために血糖として使われます。血糖は、なにかと悪者にされがちですが、生きていくためになくてはならないもの。そのため、体が最優先で処理をするのです。
しかし、単糖はグルコースの他にもたくさんの種類があります。
フコースやシアル酸、Nアセチルグルコサミンなど、血糖値を上げる目的で使われない「単糖」もあるのです。これらは、糖鎖の材料となり、体の中で使われる場所が限られています。つまり、同じ「糖」でも体での使われ方や役割が異なり、全く別のものであるということです。

糖鎖サプリには8種類の単糖が含まれておりますが、それぞれエネルギーをつくる・血糖値をあげる役割ではなく、糖鎖の材料になるための糖として含有されています。
むしろ糖尿病のときにこそ糖鎖は必要?
2型糖尿病では、肥満や運動不足、食事習慣や遺伝などが原因で、血糖値を下げるためのホルモン「インスリン」の分泌が少なかったり、効きにくくなったりしてしまいます。糖尿病の治療は、食事や生活習慣の是正が第一に挙げられますが、近年では「インスリン」が出るだけでなく、「細胞側が糖を受け取れる状態である」ことも重要だと言われています。
インスリンは血糖値を「下げる」のではなく、「下げるための指令を出す」役割をもつホルモンで、実際に血糖値を下げているのは、インスリンからの指令を受け取った「グルコース輸送体(GLUT4)」なのです。GLUT4が糖を運ぶことではじめて血糖値が細胞内に入り、エネルギー源として活用されます。
このGLUT4の働きに、糖鎖が関わっている可能性が最新の研究で明らかになってきました。糖鎖は、GLUT4が「正しい場所に」「正しい形で」指令を受け取るためのサポートをしていることが報告されているのです。

糖尿病の治療は、インスリン抵抗性を改善することや、不足したインスリンを補完する印象が強い一方で、体がインスリンの指令を受け取りやすい環境をつくるという視点も注目されているのです。
まとめ
- ・茶碗一杯のごはんに含まれる糖質は、約50gである一方、糖鎖サプリは1~3gとごく少量
- ・糖鎖を作る単糖は、エネルギーとして使われる目的の糖ではない
- ・血糖値を下げるメカニズムには糖鎖が関わっている可能性がある
※一般的に糖鎖サプリに含まれる糖は、通常の食事で摂取する糖質量と比べると非常に少量ですが、治療中の方は主治医にご相談のうえご利用ください。
糖鎖情報館




