糖鎖の働きを具体的にみていこう
近年、発達障害(自閉症やADHD など)の子どもが激増しています。
なぜ発達障害の子どもが増えているのか。環境汚染や食環境の変化も原因として考えられていますが、化学物質の影響という見方もあれば、日本では遺伝病説が強くなっています。しかし、国レベルでは、はっきりとした原因は発表されていません。
また、最近では、「発達障害」という言葉がひとり歩きしてしまっていることが懸念されています。
発達障害は、生まれつきみられる脳の働き方の違いにより、行動面や情緒面に特徴がある状態です。
そのため、養育者が悩みを抱えたり、子どもが生きづらさを感じたりすることがあります。(厚生労働省ホームページより引用)
発達障害には、特徴によって以下のタイプがあります。(DSM-5 精神疾患の診断・マニュアル)
発達障害と糖鎖の関係
ただ8 種類の単糖の組みあわせは1500万以上もある!それを解明するのには、一筋繹でいかないのが糖鎖研究じゃ。
原因がわかっただけでもすごいことなんだね。
栄養療法が進んでいるアメリカと、糖鎖研究が進んでいる日本。双方の論文をもとに糖鎖栄養素を食べはじめた子ども達からは改善がみられてきて、ますます糖鎖の注
目度があがってきたんじゃ。
それに食事や栄養なら副作用の心配もないし、妊婦さんが摂ることで色々な予防につながるかもしれないね。
胎児の神経細胞がつくられるのが妊娠2~3 か月あたりじゃ。
それに糖鎖は母乳の中に豊富で、乳児は母乳から糖鎖を受け取って脳の発達や免疫力をつけていくと言われているんじゃ。だから、妊娠前から授乳期間まで摂るのがベストじゃな!
それについては、続けて詳しく話そう。
不妊と糖鎖の関係
妊娠メカニズムで、精子が卵子と出会い受精するとき、糖鎖がとても重要な役割を担っています。卵子の表面には糖鎖がたくさん突きでています。精子がやってくると、卵子の糖鎖が「この精子を受け入れて良いか」を瞬時に判断し、許可されたものだけが受精することができます。
また、着床時に子宮壁の粘着性に変化が見られますが、この時に糖鎮組成の変化や、大きさ、荷電の変化、さらに内腔液に分泌される糖タンパクの変化など、糖鎖が関わる変化がたくさん診られることが判っています。
不妊の原因と先天異常発生の原因
着床には精子と卵子、子宮壁の糖鎖の適切な働きが妊娠の成立を決定づけることが判っておるんじゃ。
女性にとって糖鎖は、大事な存在なんだね。
不妊症の40~50 %は、男性の側にも問題があって、日本生殖医学会(旧日本不妊学会)でも男性の精子奇形を深刻な問題としておる。乱れた食生活を続けると危ないんじゃ!!
たとえ正常な精子であっても精子表面の糖鎖が不足していると、精子自体は健康なのに健康であることを示すことが出来ず、卵子に拒否されてしまうんじゃ。
「糖鎖は母乳に含まれる」って博士いっていたよね?成長期の栄養が将来の代謝機能とかに繋がるっていうもんね!そうなると•••もしかして、最近の乳児の先天性異常とか発達遅延が増え続けているのは、母乳の糖鎖不足が原因?!
身体の至るところで、細胞間の情報伝達を担っているのが、糖鎖じゃ。妊娠はもちるん、発育、母体の健康を護るうえで欠かすことができない存在なんじゃよ。