●K・リゾレシチンの治験報告 第Ⅱ報
2002年11月15日
私は先にK・リゾレシチンを食べさせた不安神経症、鬱病又は鬱状態のケース8例について、極めて有効であった旨の報告をしたが、今回更にそれを確かめるために37例の同様の症状の者にもK・リゾレシチンを食べて貰い、その効果を再確認したので、その成績を報告します。
症例は別表の通りで、不安神経症・鬱病ないし鬱状態、男性7例、女性30例、計37例である。
その効果を五段階評価で判定した。
まとめは、著効13例、有効19例、やや有効5例、変わらず及び、無効例は皆無だった。尚、自・他覚症的副作用を示した症例は1例もなかった。
〔 著効例の症例 〕No16.について経過を紹介する。
KS 男性 58才
病名 本態性高血圧症・上室性期外収縮・不安神経症
この患者の母親が不整脈から心臓突然死に至った事も一因となって、元来、鬱傾向があったが数年前から高血圧を合併して期外収縮が出没し、その為、動悸感があり、自分も心臓突然死になるように思うと、常に不安感・いらいら感を訴え、その感情が高まると、その為に血圧が急上昇し200/を超える。するとよけいに、不安感・動悸が強くなり、しばしば急病で医療機関を時間外受診していた。
降圧剤とトランキライザーで、なんとか日常生活をクリアしていたが、最近この傾向がひどくなってきたので、8月13日からK・リゾレシチンを 3T/3×食前 で降圧剤・トランキライザーは、それまでのままで、食べさせた。2週間後、この間、どきどきと、血圧急上昇の発作はなかった。鬱傾向は改善を示した。4週間から6週間ほどすると鬱傾向・不安感・いらいら感は著しく改善を示し、その結果、この2ヶ月間は全く、突然の血圧急上昇も、上室性期外収縮の多発による上室性頻拍発作も、共に消失している。
K・リゾレシチンが著効を示した例である。
症例と治験例
札幌駅前診療所 医学博士 岩本光存欣
No. | 年齢 | 性別 | 疾患名 | 使用治験剤 | 処方 | 開始日 | 判定 | 所見 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | TM 60 |
♀ | 不安神経症 | グミ K・リゾレシチン |
3T/3×食前 | 14. 4.30 | 著効 5 | 多彩な不定愁訴 2週間後から次第に改善 |
2 | KY 39 |
♀ | 不安神経症 (更年期障害) |
グミ K・リゾレシチン |
3T/3× | 14. 5.10 | 著効 5 | いらいら、顔面フラッシュ、冷感、 冷え4週間後、症状消失 |
3 | KK 59 |
♀ | 不安神経症 うつ状態 |
グミ K・リゾレシチン |
3T/3× | 14. 5.10 | やや有効 3 | 多彩な不定愁訴あり、被害妄想あり、 4週間で症状はほぼ消失 出社拒否はまだ解消していない。 |
4 | IM 66 |
♂ | 初老性うつ病 脳内出血 左半身マヒ |
グミ K・リゾレシチン |
9T/3× | 14. 4.20 | 著効 5 | 不安感、いらいら感あり、暴言を吐く、 2週間後、ほぼ消失 |
5 | II 64 |
♀ | 初老期うつ傾向 | グミ K・リゾレシチン |
6T/3× | 14. 4.20 | 有効 4 | 不安感、うつうつ感あり 2週間後、ほぼ消失 |
6 | IN 94 |
♀ | 老人性うつ病 | グミ K・リゾレシチン |
3T/3× | 14. 4.20 | 有効 4 | 不安感、うつうつ感あり 2週間後、ほぼ消失 |
7 | IK 21 |
♀ | 思春期うつ病 | グミ K・リゾレシチン |
3T/3× | 14. 5.31 | 有効 4 | 不安感、うつうつ感あり 2週間後、ほぼ消失 |
8 | FK 46 |
♂ | うつ傾向 | グミ K・リゾレシチン |
3T/3× | 14. 6.15 | 有効 4 | 不安感、うつうつ感あり 2週間後、ほぼ消失 |
9 | FY 37 |
♀ | うつ傾向 | グミ K・リゾレシチン |
3T/3× | 14. 6.15 | 有効 4 | 不安感、いらいら感、ゆううつ感あり 2週間後、ほぼ消失 |
10 | KT 56 |
♀ | 不安神経症 卵巣摘出 自律神経失調症 |
グミ K・リゾレシチン |
3T/3× | 14. 6.21 | やや有効 3 | ほてり、突然発汗、いらいら感あり 2週間後、情緒不安定、いらいら感改善 突然の発汗は改善せず |
11 | YT 39 |
♀ | 不安神経症 更年期障害 うつ状態 |
グミ K・リゾレシチン |
6T/3× | 14. 6.25 | 有効 4 | ほてり、突然発汗、いらいら感あり 2週間後、情緒不安定、いらいら感改善 突然の発汗は改善せず |
12 | NS 66 |
♀ | 不安神経症 心房細動 脳塞栓 |
グミ K・リゾレシチン |
3T/3× | 14. 7.19 | 著効 5 | 情緒不安定、心臓発作を恐れ、 身体不自由により不安、いらいら2週間後、 気持ちが落ち着き、K・リゾレシチン継続を 熱望する |
13 | OM 71 |
♂ | 老年性うつ病 糖尿病 本態性高血圧症 |
グミ K・リゾレシチン |
3T/3× 6T/3X |
14. 7.19 14.9.13 |
著効 5 | いらいらして暴言を吐く 2週間で改善、血圧安定 糖尿コントロール改善 |
14 | TA 60 |
♀ | 初老性うつ傾向 脾臓ガン |
グミ K・リゾレシチン |
3T/3× | 14. 8.6 | 有効 4 | 不安感、うつうつ感あり 2週間後、気分の落ち込み軽減 |
15 | TN 55 |
♀ | 不安神経症 うつ傾向 |
グミ K・リゾレシチン |
3T/3× | 14. 8.6 | 著効 5 | 気分ゆううつ、 落ち込み気分、いらいら感 2週間後、症状消失 |
16 | KS 58 |
♂ | 不安神経症 本態性高血圧症 上室性期外収縮 |
グミ K・リゾレシチン |
3T/3× | 14. 8.13 | 著効 5 | いらいら、不安感強く、血圧の変動大200/110 前後になり、動悸感強く、突然死の不安あり 4週間で不安消失、血圧安定 |
17 | TT 61 |
♀ | 不安神経症 傷害後うつ病 |
グミ K・リゾレシチン |
3T/3× | 14. 8.13 | 有効 4 | 多彩な不定愁訴あり、不安感、いらいら 4週間後、ほぼ消失 |
18 | IR 22 |
♀ | 不安神経症 思春期うつ傾向 |
グミ K・リゾレシチン |
3T/3× | 14. 8.13 | 有効 4 | 過食症あり、うつ気分が強い 4週間で症状ほぼ消失 |
19 | HH 62 |
♂ | 不安神経症 うつ病 肺ガン手術 |
グミ K・リゾレシチン |
3T/3× | 14. 8.20 | 著効 5 | 肺ガンの再発不安感、うつ状態 不眠、いらいら、 4週間後、不安軽減、 いらいら感解消、高血圧安定 |
20 | KM 65 |
♀ | 不安神経症 乳ガン手術 瘢痕萎縮傷害 |
グミ K・リゾレシチン |
3T/3× | 14. 8.27 | 著効 5 | 上肢の痛み強く、再発不安の為、 ゆううつ、いらいら感がひどい、 2週間後、ゆううつ、 いらいら感がかなり改善、 うつ状態解消 |
21 | FT 72 |
♀ | 老年性うつ症 小脳梗塞複視 |
グミ K・リゾレシチン |
3T/3× | 14. 8.30 | 有効 4 | 不安感、気分の落ち込みが強く、 多彩な不定愁訴あり、 4週間で不安感、 うつ状態は消失 |
22 | KE 59 |
♀ | 不安神経症 初老性うつ病 乳癌切除 |
グミ K・リゾレシチン |
3T/3× | 14. 8.30 | 有効 4 | 家庭内のイザコザで 著しい気分の落ち込みがあり、 多彩な不定愁訴 4週間で落ち込み、不定愁訴消失 |
23 | FI 69 |
♀ | 不安神経症 うつ傾向 皮膚ガン |
グミ K・リゾレシチン |
3T/3× | 14. 8.30 | 有効 4 | 家庭内のイザコザで 気分の落ち込み いらいら感あり 4週間後うつ状態解消 |
24 | FK 38 |
♀ | うつ病 | グミ K・リゾレシチン |
3T/3× | 14. 8.30 | やや有効 3 | うつ症状著しい、 気まぐれ 4週間後、うつ状態が やや改善された |
25 | MM 59 |
♀ | 不安神経症 胃ガン切除 |
グミ K・リゾレシチン |
3T/3× | 14. 9.10 | 有効 4 | うつ状態、胃ガンの再発不安あり 4週間後、不安解消、うつ傾向改善 |
26 | BM 30 |
♀ | 不安神経症 うつ傾向 |
グミ K・リゾレシチン |
3T/3× | 14. 9.10 | 有効 4 | 職場の人間関係がうまくいかず、 偏頭痛、いらいら気分、ゆううつ 2週間で症状改善 |
27 | NR 69 |
♀ | 不安神経症 うつ病 子宮ガン |
グミ K・リゾレシチン |
3T/3× | 14. 9.13 | 著効 5 | うつ状態、いらいら、再発不安が強い 4週間後、症状消失 トランキライザーはもういらないと言う |
28 | MU 40 |
♀ | 不安神経症 うつ病 乳ガン |
グミ K・リゾレシチン |
3T/3× | 14. 9.17 | 有効 4 | うつ状態、不安感、落ち込み 2週間後、症状消失 |
29 | NT 67 |
♀ | 不安神経症 初老性うつ病 |
グミ K・リゾレシチン |
6T/3× | 14. 9.17 | 有効 4 | うつ状態、不安感、気分の落ち込み 2週間後、症状消失 |
30 | UH 49 |
♀ | 不安神経症 乳ガン切除 うつ傾向 |
グミ K・リゾレシチン |
6T/3× | 14. 9.27 | やや有効 3 | 多彩な不定愁訴あり、 乳ガンの再発を常に恐れ、 いらいら当り散らす 4週間後もあまり変わらずだが、 多少減少 |
31 | TT 81 |
♀ | 不安神経症 老人性うつ病 |
グミ K・リゾレシチン |
3T/3× | 14. 9.27 | 有効 4 | 気分落ち込み、 不安感強くいらいらする 2週間後でうつ状態改善 |
32 | OS 75 |
♀ | 不安神経症 老年期うつ病 |
グミ K・リゾレシチン |
3T/3× | 14. 9.27 | やや有効 3 | 不定愁訴が多い、 初老性うつ病で気分の落ち込みが強い 2週間でうつ気分解消する |
33 | MT 87 |
♀ | 不安神経症 老人性うつ症状 パーキンソン症 |
グミ K・リゾレシチン |
3T/3× | 14. 9.30 | 有効 4 | 不安感強く、血圧変動大、 4週間後、不安感消失、 血圧安定 |
34 | OK 73 |
♂ | 不安神経症 脳出血 左半身マヒ |
グミ K・リゾレシチン |
3T/3× | 14. 9.30 | 著効 5 | 不安感、いらいら感あり、暴言を吐く 2週間後、すっかり優しい人物に変身 |
35 | OM 73 |
♀ | 不安神経症 うつ傾向 本態性高血圧症 |
グミ K・リゾレシチン |
3T/3× | 14. 9.30 | 著効 5 | うつ病による狭心症あり、血圧変動大 夫の介護に伴ういらいら感あり 2週間後、夫の変身もあり、全て改善 |
36 | OT 52 |
♂ | 不安神経症 本態性高血圧症 |
グミ K・リゾレシチン |
3T/3× | 14. 9.30 | 著効 5 | 不安感による動揺性高血圧あり 2週間後、安定、不安感消失 |
37 | ON 64 |
♀ | 不安神経症 心因性狭心症 |
グミ K・リゾレシチン |
9T/3× | 14. 9.30 | 有効 4 | 不安感による狭心症あり、 うつうつ、いらいら感あり 4週間後、安定、不安感消失 |