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第四章 ガンを退治し、エイズから護る

-ビタミン・ミネラルの綜合摂取はガン細胞にとって強敵-

ビタミンCやEがガンの予防や治療に役立つという話は、ご存知のことと思います。しかしガンの予防や治療には、ビタミンCやEに限らず、ビタミンAやB群、セレニウムや亜鉛などのミネラルも大変有効であることが知られています。

要するに、ガン細胞というのは正常細胞が突然変異してガン化したものですから、正常細胞にもガン発生の因子があるわけです。ガンに負けないたくましい細胞にするための体内環境づくりを、日頃の食生活やバランスのとれた栄養の摂取などで行う必要があります。

つまり、特定のビタミンやミネラルさえ摂れば、ガンの予防や治療に役立つと考えるのは大きな間違いであることを指摘したいのです。

  傷ついた細胞を修復し、微調整しながら癒し、代謝機能を促進することのできるのはビタミンやミネラルです。傷ついた細胞を手当てせずに放っておきますと、ガン化の原因となります。肉体的にも精神的にも無理があってストレスが加えられたり、食品添加物や農薬に汚染された食生活において、傷つけられた細胞をガンから護るためには、出来る限り多くのビタミンやミネラルを複合的に摂取する必要があります。ビタミン・ミネラルの総合的摂取は、細胞の代謝機能を正常化したり、ホルモンの分泌やバランスをとったり、免疫力を強化したり、DNAの損傷を防ぐ天然の抗酸化作用を促進し、絶えずできている未分化の細胞を、分化した正常細胞に戻す大きな効果のあることが証明されています。

Strength of the lecithin

また、抗ウイルス作用といって、体内でのインターフェロンの生産を促進して、抗ウイルス性を高めてくれます。白血球中のリンパ球(ガン細胞を攻撃する細胞)の新生速度を増大させて、人体の自然免疫機構を活性化し、発ガン物質であるニトロソアミンの合成を阻止する働きや、生体の解毒作用・抗酸化作用を増大してくれる働きなどもあります。

さらにビタミンB1のように、体液を常に弱アルカリ性に保持してガンを予防したり、B2のようにガンの原因と考えられている過酸化脂質の形成を妨げ、発ガン性のタール系色素に対して有効に働き、とくに肝臓ガンを予防してくれます。B6は体内の免疫システムを増大させ、B12は遺伝子や血液中のヘモグロビンの合成やたん白質の代謝を強化させて、ガンを予防してくれます。

私たちの体の中に異物(抗原)が闖入すると遺伝子の設計図の一部が組み替えられて、体質改善ならぬ、体質改悪となって遺伝することもノーベル医学賞を受賞した利根川博士の免疫理論で明らかになっています。

真の体質改善を計ろうと思ったら、ビタミン・ミネラルをバランス良く綜合的にしっかりと摂取する必要があるでしょう。