認知症「自分は大丈夫」が一番危ない!
年々増え続ける認知症。医療費や社会保険料の圧迫が続くなかで、私たちはどのように対策をとったらよいのでしょうか。
認知症には特効薬がなく、治療も困難を極めています。そのため早期発見と予防が肝心です。とくにアルツハイマー型認知症は、記憶障害がでる約20年ほど前から脳の異変が起きていることが判っており、症状が出た時には、すでに海馬の萎縮がかなり進んでいることが多いのです。そこで早期発見の研究がすすみ、軽度認知障害(MCI)が登場しました。
軽度認知障害(MCI)
健常者と認知症の中間にあたる。認知機能(記憶力、判断力など)のうち、1つの機能に問題はあるが、日常生活には支障がない状態であること。問題のある機能によって将来起こりやすい認知症がわかる。MCIでは、5年間で約40%の人が認知症に進行すると言われている。MCIは病気ではないため、早期に予防に努めれば改善効果が期待されます。