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脳や神経ってどんなところ? ~レシチンと神経の密接な関係~ – 自律神経って?

カテゴリー:

K・リゾレシチン

自律神経って?

人間の身体には「ホメオスタシス(生体恒常性)」という機能があります。ホメオスタシスの3大システムが、「自律神経系」、「内分泌系」、「免疫系」であり、これらは脳が司令塔となって指示を出しています。
脳から全身に流れる神経には、あなたの意思に左右されることなく働く「自律神経」があります。

なんとなく聞いたことがあるという方も多いと思いますが、実際にどんな働き方をしているのでしょうか?

 
 

自律神経はどちらかが常にON

自律神経は、常にどちらかのスイッチがONになっています。これはコントロールできません。このスイッチの切り替えがスムーズであることが健康にとって、とても大切です。

交感神経が優位のとき

交感神経のスイッチがONの時は、心身が活発なときで、仕事中や運動時、ストレスを感じている時です。血液中のコレステロールや血圧が上がります。適度なストレスは、心身を活動的にするのでイキイキとなります。 
しかし、ストレスが強くなると、アドレナリンやノルアドレナリンなどの神経伝達の分泌量が増え、交感神経のスイッチがONの状態が長く続き、イライラや不眠の要因になってしまいます。また、食べたい衝動に駆られるものの、胃腸機能を抑制するため消化が悪くなります。

副交感神経が優位のとき

副交感神経のスイッチがONの時は、心身が穏やかなときで睡眠中や入浴中、食事中などリラックスしている時です。心臓や腎臓の活動も緩やかです。 
血圧が安定し、筋肉や神経の緊張がほぐれ、ストレスを緩和させる働きがあります。物事に落ちついて対処でき、良く眠れ、食欲も適度に保ち、胃腸運動が整うので消化を促します。

自律神経が崩れるとは

自律神経は、大まかには、おもに日中が交感神経、夕方頃から副交感神経が優位になります。細かくみていくと、日中の活動的な時間であっても、ブレイクタイムや歯磨きやトイレなど、ちょっとした時間に副交感神経に切り替わり、私たちは神経を休ませています。

ストレスを受けると交感神経が異常に興奮し、副交感神経の機能が低下します。すると、細かな切り替えができず、交感神経がONの状態のままです。すると、イライラしたり、眠れなくなったり、便秘になったり、動悸や発汗、耳鳴りや、めまいなどの症状を起こすケースもあります。

現代はストレスがとても多く、自律神経のバランスを崩し、心身の不調を感じている人が圧倒的に多くなっています。厚生労働省の調べ(平成30年度)では、労働者の半数以上がストレスによって何らかの心身の不調を訴えています。

自律神経を整えるには

自律神経を整えていくには、副交感神経を優位にする時間を増やすことです。そのためには、呼吸を整えることや入浴をすること、軽い運動をすることなどが挙げられますが、まずは副交感神経の栄養補給を忘れずに!どんな生活習慣の改善も、副交感神経の材料があってこそ有効に働いてくれます。

副交感神経を動かす材料

副交感神経の神経伝達物質は、主にアセチルコリンです。アセチルコリンは、善玉脂質であるレシチン(リン脂質)が材料です。脳の視床下部付近に豊富に存在していることで、テキパキと自律神経の切り替え調整をすることができ、ストレスコントロールも出来ます。
さらに、セロトニン、GABAがあると副交感神経の働きがより良い状態になります。それはアミノ酸やビタミンB群が材料です。幸福感を感じたり、ストレスで疲れた神経の鎮静化を担います。